2021年11月19日、夕方から夜にかけて、全国各地で部分月食を見ることができます。
今回の部分月食は限りなく皆既に近い部分月食(98%隠れる)と言われており、
このような部分月食が日本全国で見られるのは140年ぶりとのこと!
これは是非観たいところですよね!
今回は部分月食の時間帯を地域ごとに(札幌・仙台・東京・名古屋・京都・大阪・広島・福岡・那覇)、方角、肉眼で観られるのか、また地域ごとの天気についてまとめました。
目次
【2021年11月19日】ほぼ皆既の部分月食が全国で観測可能!

月食は、月が地球の影に入ることによって起こります。
- 皆既月食:地球の影によって全て隠れる
- 部分月食:一部が隠れる
月食には上記の2種類がありますが、今回は下の「部分月食」に該当。
ただ、月の約98%が地球の影に隠れるため「ほぼ皆既の部分月食」と言われています。
国立天文台によると、今回より前に「98%程影が入った部分月食が全国的に観測できた」のは、なんと1881年(明治14年)。
そして今回よりも割合が大きく、全国各地で部分月食が次に見られるのは、
次は2086年11月21日(99.2%)
なのだそうです。
これは是非とも観ておきたいところですね!
2021部分月食はいつ?時間帯は18時02分54秒がピーク!
2021年11月19日の部分月食の時間帯は以下の通りです。

- 部分月食の始まり:16時18分24秒頃(東京)
- 月の出 :16時27分36秒頃(東京)
- 月の最大 :18時02分54秒頃(全国共通)
- 部分月食の終わり:19時47分24秒頃(全国共通)
ピークは18時02分54秒(全国共通)
となります。
その後はすぐに影から出始める為、この時間は見逃せませんね!
また、「ピーク時間」や「月食の終わり」の時間は全国でほぼ共通していますが、
部分月食の「始まり」や「月の出」は地域によって多少異なります。
地域ごとの時間帯は、こちらを参考にして頂ければと思います。
地名 | 月の出 | 部分月食の始まり | 食の最大 (ピーク時) | 部分月食の終わり | |||
時刻 | 時刻 | 月の高度 | 時刻 | 月の高度 | 時刻 | 月の高度 | |
那覇 | 17:35 | 月は地平線の下 | – | 18時02分54秒 | 5度 | 19時47分24秒 | 27度 |
福岡 | 17:10 | 9度 | 30度 | ||||
大阪 | 16:48 | 14度 | 34度 | ||||
京都 | 16:45 | 14度 | 35度 | ||||
名古屋 | 16:42 | 15度 | |||||
東京 | 16:27 | 17度 | 38度 | ||||
仙台 | 16:17 | 16:18 | 0度 | 19度 | 39度 | ||
札幌 | 16:03 | 2度 | 20度 | 39度 |
※北海道や東北地方北部を除く地域では、月食の始まりは月が地平線の下にあり、見ることができません。
その為、月が欠けた状態で空に昇ってくる月出帯食(げつしゅつたいしょく)の状態となります。
【2021年部分月食】方角は東北東!
2021年11月19日の部分月食の
方角は東北東
です。
ただ、今回の月食はとくに前半で月の高度が低いので、
東の空が開けた場所
で観察するのが良いと言われています。
事前に建物などがなく、よく見えそうな場所を確認しておくと良さそうですね!
【2021年部分月食】肉眼で観られる?
今回の部分月食は
肉眼で観測することができます。
また、
写真撮影も可能
です!
そして、今回の部分月食がキレイに観られるかどうかを、地域ごとに示したものがこちらになります。

部分月食がキレイに観られるかどうかは、天候にもよってきます。
ウェザーニュースによると
19日は関東以西ほど晴れるところが多く、北日本や北陸、山陰地方でも観測のチャンスがある。「限りなく皆既に近い部分月食が日本全国で見られるのは140年ぶり。月食の継続時間は過去300年で最長レベル」
とのこと。
しかし、こちらは前日11月18日更新のものですので、当日の天気予報の最新情報も確認していきたいと思います!
【2021年部分月食】天候(天気)の最新情報は?
こちらが、2021年11月19日お昼現在の最新情報となります。

夜は西日本から関東では高気圧に覆われ、広い範囲で月食を観察するには好条件となる見込みです。
ただ、関東の沿岸部では上空に薄い雲が広がる可能性があり、これがどの程度月食の観察に影響を及ぼすのか、空の様子を見守る必要があります。
一方、北海道付近を前線を伴った低気圧が発達しながら通過するため、北海道や東北地方の日本海側では荒れた天気になる見込みで、これらの地域は、今回の月食の観察は難しそうです。
19日夜はあたたかな服装で、月を見上げてみてはいかがでしょうか。
引用:日テレニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/5d5221478cb74c25accc91853d97e67be22a6730)
西日本から関東:キレイに観測できる可能性が高い
関東沿岸部:薄い雲が広がる可能性。様子を見守る必要あり
北海道・東北地方の日本海側:荒れた天気。観測は難しそう
ということです。
地域によって天候も変わる為、見え方が変わってしまうのは致し方ないですが、
少しでも多くの地域が晴れてほしいですね!
【2021年部分月食】色は赤黒い色(赤銅色)?
一般的に、皆既月食の場合は、完全に影の中に入った月が赤黒い色(赤銅色)になって見えることが多いですが、
部分月食の場合、多くが影の部分の色は暗いだけではっきりしません。
ただ、今回の部分月食では月の大部分(約98%)が影に入る為、
ピーク時には影の部分が色づいて見えるかも
しれないと言われています。
ちなみにこちらは2018年の皆既月食の時の写真。

皆既月食の場合は、上のような赤銅色の月食が見られます。
今回の部分月食については、どのような色に見えるかは予測が難しいようです。
今回の大変深い部分月食について、国立天文台の担当者は「大気の状態によってオレンジ色のような明るい色になったり、黒色に近い暗い色になったりするので、どう見えるかは予測ができない」としつつ、「どう見えるのかも当日の楽しみにしてほしい」と話している。
引用:産経新聞(https://news.yahoo.co.jp/articles/b4f1f6b94619508dd65d7a1d1cd0b18e50536aae)
どんな色に見えるのかも、楽しみですね!
2021部分月食まとめ
今回は2021年11月19日の部分月食についてまとめました。
今回の部分月食は約98%が隠れると言われており、同じような部分月食が見られたのは
昭和7年(約90年前)にまで遡ります。
しかもこの時は全国的に観測することはできず、同じ割合の部分月食が全国的に観測できたのはなんと1881年(明治14年)!
是非この機会を逃さずに、珍しい部分月食を観測したいですね!